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(分析してみた)田嶋会長の会見と分かりやすいエントリーシート

久しぶりのブログ更新のネタがハリルホさんの代表監督解任とは、、。なにが起こるかわからないのがサッカーとは言え、驚きと同時に何故、、という気持ちで一杯です。

 

筆者はどちらかといえばハリルのサッカーは好きではないし、積極的なハリル支持者ではないですが一応公式戦のE1で韓国にボロボロにされたタイミングでも無く、あと二カ月しかないこのタイミングでの解任には疑問しか湧きません。とはいえ、なんか明確な理由でもあるのかと思い昨日の田嶋会長のスピーチを全文見て見ました。

 

ただ見るだけではつまらないので筆者が外資系にいた時に習った、エントリーシートを書く際に自分がなにをやってどんな成果を出したのかをアピールするためのフレームワークに当てはめて分析して見たいと思います。

 

フレームワークといってもシンプルで、Context(背景)、Action(行動)、Result(結果)をわかりやすく書くというものです。(頭文字でCARと言ってました)

結果だけではそれが誰がやったのか、どんなふうにやったのかがわからないですし、背景情報がなければその難易度や妥当性を判断できません。

 

で、昨日の会見。今回はResultはハリルホさんを解任したということは明確です。また、Actionは会見の中でこれまでも技術委員会が選手や監督にヒアリングをし、間に立つべく奮闘していたと田嶋さんは会見で述べています。

(余談ですが、奮闘していたにもかかわらず解任まで追い込んだ技術委員会のトップが次の監督というのもかなりおかしな話ですが)

 

では田嶋さんが語った背景情報を見て見ましょう。解任に至った背景はなにがあるのでしょう。

 

https://search.yahoo.co.jp/amp/www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=38499?mobileapp=1&usqp=mq331AQGCAEYASgB

 

背景に当たりそうなのは下記のような部分です。

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「マリ戦、ウクライナ戦。この試合の期間と後において、選手たちとの信頼関係が多少薄れてきました。」

「最終的にコミュニケーションや信頼関係の問題がマリ戦、ウクライナ戦のあとに出てきてしまいました。」

「ただ、そのコミュニケーションなど、信頼面がだんだん変わってきて、逆転したのがマリ戦、ウクライナ戦だと認識しています。」

「協会との摩擦があったとは思っていません。選手とスタッフの摩擦は少なからずあったかもしれませんが、合宿が終わると、よく会長室に来てくれて話をしてくれました。私もサッカーをやっていた身なので、サッカーに対する考え方はありますけど、サッカーの話は技術委員長やコーチ陣がするべきです。少なからず、選手やコーチとの摩擦はあると思いますが、それを把握した上で今回はそれを超えてしまった」

「皆さんは一部の選手からコミュニケーション不足のことを聞き、そうおっしゃっているのだと思います。一部の選手からそういう意見が出ていたのは把握していますし、全体のところでどうだったのかを把握しながらやっていました」

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背景としては親善試合の勝ち負けというよりも監督、選手間のコミュニケーション、信頼関係、選手とコーチ間に摩擦があったというコメントです。

 

まとめると

C: ハリルホは選手と信頼関係が気付けていなくコミュニケーションに問題がある

A:それを改善すべく技術委員会は奮闘したけど改善されず、選手にヒアリングを再度したりして背景情報に確信を得た。

R:ハリルホを解任した。

 

日本サッカー協会のトップは戦術や勝ち負けではなく信頼関係やコミュニケーションが取れているかが監督の良し悪しゆぬ判断基準と言われてもおかしくないですね。仲良く楽しくやる方が点数が高いし、クビにならない。

教育的な要素が求められる部活動でも無いのに、選手との信頼関係ってそこまで必要なのでしょうか?監督を信じる選手を使う、不信感を抱く選手は使わない、それだけですし、W杯出場という結果が出ている監督を庇うのが協会や技術委員会の仕事だと思いますが、今回の解任劇では一部の選手の側に立ったわけです。

 

正直これなら野球のオールスターみたいに投票で代表選手選んだらと思いますし、好き嫌いは別にしてこんなダメな意思決定をするような日本サッカー協会に振り回されたハリルホさんには同情しかありません。

 

で、次の監督は西野さん。

神戸をクビになりJ2に落とした立役者。

短期決戦の成果はは22年前のアトランタの奇跡。

 

私たちそのものです、と言われた誇り高いサムライブルーは一部の人のオモチャになったのかもしれません。

 

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